USインディ・レーベルTouch And Goが新作リリースと配給停止

代表的なUSインディレーベルのタッチ・アンド・ゴーに異変が起きたようです。

米シカゴの名門インディー・レーベル〈Touch & Go〉が、今後は新作のリリースを止め、バック・カタログ専門のレーベルとなることが明らかに

Chicago indie powerhouse Touch and Go cuts distribution service, staff

経済的な理由が原因のようです。
先日、インディとメジャーを考える 第二回 現在のインディで最近のインディレーベルは金銭的に困ってなさそうだと書いたばかりなんですけどね・・・
設立25周年記念イベントを行うなど絶好調に見えていたのでビックリです。


Touch And Goと言えばBig BlackやJesus Lizardですが、最近はCocoRosie、Calexicoというバンドに本格的にハマりつつあったので残念です。
Touch Ans Goから離れてしまった?TV On The RadioやYeah Yeah Yeahs、Blonde Redhead、!!!も良いバンドですし。

昨日アメリカン・オルタナティヴ・ロック特選ガイドという本を買ったのですが、スティーヴ・アルビニはTouch And Goについて次のように述べております。
2008年7月のインタビューです。

タッチ・アンド・ゴーの哲学は、バンド、オーディエンスに対して非常に思いやりのあるものだと感じているし、バンドの側にも実に多くの裁量を許している。
たとえレーベルとしてタッチ・アンド・ゴーが今後5年間1枚もレコードをリリースしなかったとしても、それでも僕は「あのレーベルは実に素晴らしいレーベルだ」と思うだろうね。
だから、どんなタイプの音楽をリリースしていようが関係ないんだよ。
僕は彼らのレーベル運営法、ビジネスのおいて誠実さを保っているところを尊敬してるんだから。(アメリカン・オルタナティヴ・ロック特選ガイドから引用)

なぜTouch And Goが経済的に困ってしまったのか?
これは関係者にしか分からないでしょうが、「バンドに多くの裁量を与え、レーベル運営法、ビジネスのおいて誠実さを保っている」のが原因じゃないかと邪推してしまいます。
理想を追求し過ぎてもビジネスとして成り立たないという現実を象徴している悲しい出来事だと思えてしまいます。

まあこれは俺のドラマチックな妄想でしかありません。
単に金融危機の影響かもしれませんし。

他のレーベルは大丈夫なんですかねえ?
大手有名レーベルがこれですから、心配になってしまいます。

それにしても残念です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました