違法ダウンロード、ファイル共有、MySpace、ネット世代

2008年はロシアの激安MP3配信サイトのおかげで2008年にリリースされたアルバムを沢山聞くことができました。
俺はファイル共有ツールはやりません。
交換ソフトが出始めた頃はやっていましたけどね。
Metallicaに訴えられたNapsterとか。
でもその頃は今と違って高速回線がISDNの128kbpsだったからなあw

本題ですが、Late Of The Pierのレビューに「違法ダウンロード世代特有の幅広い音楽知識」というのがありました。
若いクセに音楽知識が広過ぎるってことでしょうか。
読んだ瞬間、世代の壁のようなものを感じてしまいましたw


今は昔と違って音楽を手に入れることなんて簡単ですからねえ。
SnoozerのNew Eccentric研究に書いたように、こういう状況がニューエキセントリックだ!っていうのをSnoozerが勝手に決め付けたわけですが。

「頭のよさそうな連中による文学的なロック」から飛躍し過ぎな感じもしますが、的を得ているかも。

昔は音楽を手に入れるのはカネも時間も運も必要だったんですよ・・・

ファイル共有はおろかMP3もない。

MySpaceで試聴もできない。

ネット通販以前にネットが無い。

ネットで情報収集も不可能。

昔は音楽を知るのも聞くのも難しかったですね。
メタル野郎だった10代の俺は伊藤正則さんの深夜のラジオ番組を毎週カセットテープに録音していましたよ。
後は雑誌のレビューで面白そうなバンドのアルバムを買ったり。

ネットのクチコミなんてありませんでしたから。

田舎のCD屋なんて試聴機はないから、少ない小遣いをはたいて買ってみたものの当たりハズレがあってね。
今となってはぶっつけ本番的にアルバムを買うことに文句を言っていますが、当時はそれが当たり前だから文句を言うことすら思い浮かびませんでした。

デスメタルが気になってナパーム・デスのアルバムを買ったら激しく後悔したのも良い思い出ですw

雑誌やラジオで気になったバンドのアルバムを買いに行っても売っていなかったり・・・
音楽を聞くのも運が必要だっていうのはそういうことです。
田舎のCD屋の在庫なんてたかが知れていますから。

まあ、東京のレコード店は今以上に影響力があったでしょうね。
ネットで情報収集なんてできないからレコード店が流す情報が重要だったんじゃないですかねえ。

昔話はこの辺にしますが、今どきの中高生はアルバムを1000枚以上所持していても全然不思議じゃないです。
CDでアルバム1000枚って大変なんですよ・・・
中古で1枚1000円で買ったとしても1000000円ですから・・・

それがファイル共有を使えばタダですからね。

それが悪いと言いたいのではなくて、そういう世代が新人バンドとしてデビューしてきたってことに注目したいのです。

雑誌じゃあ2008年のベストアルバム50なんてやっていますけど、昔じゃ学生なんてとても今年のアルバムを50枚も聞けなかった。
昔のバンドも聞きたいですしね。

それが今じゃ毎月ロッキングオンのディスクレビューに登場するバンドを全部制覇することなんて簡単なんです。

三十路の俺は時代の変化についていくのが大変なんですがw、今後どんなバンドが出てくるんですかねえ。
マスコミの間ではクロスオーバーという言葉がリバイバルしている今日この頃ですが、イマイチ決定打に欠けますからねえ。

面白いバンドが出てくれば良いのですが。

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