クロスビートの「再結成の功罪」という特集

ネタがないので音楽雑誌の話題が続いておりますが、今日はスヌーザーではなくCROSSBEATです。

最新号の特集、再結成の功罪。
再結成には功績もあれば罪もある、つまり良いこともあれば悪いこともある。
最近のクロスビートは退屈だったけど、久々に面白い特集だと思いました。

再結成した数多くのバンドが紹介されています。


ロックに”再結成”は何をもたらしたのか?」という山本昭彦さんの文章を読むと複雑な気分になってくる。
「今の若者はロックに多くを求めていない。」というのは虚しいです。
そう、今のロックは昔のように反逆心など求められていない。
楽しければいいや!というエンターテインメント性が重視されているのだ。

記事のトップバッターはやっぱりSex Pistols。
昨日、思想で音楽を聞くことについて書きましたが、ピストルズほど思想や背景を重視せざるをえないバンドはいないでしょう。

Rolling Stonesがキッズに提示できるものなんか何もない。連中にできるのは金儲けだけ。」といって当時のシーンを否定して大暴れしたバンドが、再結成集金ツアーを行うのは禁断の行為だった。
他のバンドが再結成するのとは意味合いが違う。

しかもピストルズの音楽の最大の魅力は攻撃性。
特にジョンの吐き捨てヴォーカル。
それが再結成で再現できるわけがない。

そんなこんなで、約10年前は賛否両論が沸き起こったし、俺自身もサマソニで見るか見ないか悩んでいるわけです。

でもピストルズは特異な例で、俺も好きなバンドが再結成すると聞けば喜ぶw
特にライヴを見たことがないバンドだったらね。
PixiesやDinosaur Jrは楽しく見てきたし、サマソニで見ようと思っているThe Verveは非常に楽しみだ。

同時に「全盛期を越えられるわけがない」とか、無様な姿を晒すのではないのかとのネガティヴな感情も生まれる。
特にニューアルバムをリリースする再結成バンドに対しては、どうせ最高傑作なんて作れないと思ってしまう。
「金儲け」を考えると良い気分はしない。

でも、やっぱり喜んでしまうんですよねぇ(苦笑)。
複雑な思いが交錯するんです。
俺も保守的な年寄りの仲間入りかもw

いや、今の若者の方が再結成に寛大だ。
「今の若者はロックに多くを求めていない」んだから。
単純に喜べる人が増えているのでしょうか・・・

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