08年にRock ‘N’ Roll Revivalを振り返る:その2

前回の続きでガレージロックリバイバルを思い出してみます。

Strokes、White Stripes、Vines、Hivesなんかは良いバンドだ。
このムーヴメントに入れるのは難しい気がするけど、Black Rebel Motorcycle Clubも良かった。

だけど、俺の中ではA級バンドになりえても、それを超えるS級バンドにはなりえなかった。
唯一挙げるとすればWhite Stripesですかねぇ。


「どこかで聞いたことがある音楽」というのは否めない。

「あらゆる表現が出尽くしたロックはもうネタ切れ。」

こんなことも言われていたような。
音楽的には90年代のバンドほどインパクトはなかった。
良いんだけど新鮮味に欠けるというか。
NINやProdigy、レッチリなどに感じられた「こんな音楽聞いたことがない!」っていう感動がね。

だからこの頃の俺がよく聞いていたのは90年代バンドだった。
期待するのは90年代組の新作ばかり
実際、俺がロックの未来を感じたのはQueens Of The Stone AgeのSongs For The Deafだった。
ストーナーという音楽を知らなかったこともあって「こんなの聞いたことがない!」と感じたのもあるでしょうけど。

そう言えば、この頃からバンドが消費されるのが早くなった気がする。
1stだけ大きく取り上げられ、2ndからは扱いが小さくなる、みたいな。

あとは、どこかのジャーナリストが書いていた文章に全てが込められている。

Strokesをイラクで聞いてもリアリティを感じない。

暗いの好きですからw
確かに時代の闇を反映した音楽ではなかった。
音楽は良いし「自由」を感じられもした。
けど、強い反逆心を感じられるかと言われれば否定せざるを得ない。
危険な香りも薄くて大人たちが眉をひそめる音楽でもない。

だから微妙にぬるま湯で物足りない。
Vinesなんかは混沌としていてヴォーカルはキレていましたけど、過去の偉人と比べると弱かったかな。

結局、この時代の闇を映し出していたのはEminemが最高レベルだったのかも?

そういうわけで個人的にムーヴメントとしては規模が小さかった印象を受ける。
StrokesやVinesは、よくNirvanaと比較されていたけど、みんな90年代のオルタナ革命のようなムーヴメントを期待していたんだろうな。
とてつもなく大きな革命をね。
でもそれに匹敵するほど大きな革命ではなかった。
だからインパクトが弱いと感じたのかも。

ただ古い時代を連想させるロックといえども、それを聞いたことがないキッズたちには新鮮なわけで。
だから俺はもう若くないんだと思い始めた気がします(苦笑)

何だか全体的に否定的になってしまいましたが、StrokesやWhite Stripesは良いバンドだと思いますよ、本当に。

良かった
White Stripes、Strokes、Yeah Yeah Yeahs、Black Black Rebel Motorcycle Club

まあまあ
Hives、Vines

マスコミの煽りに騙された
Jet、Datsuns

UKではLibertinesを経て今のシーンに、USでは04年か05年のオルタナ復活と囁かれるシーンに繋がっていきました。
特にUKはLibertinesの登場でUS以上に盛り上がっていくことに。

数年前の記憶も風化していて思い出すっていうのも難しいと感じつつありますが次はStrokes後のUKを振り返ってみます。

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