00年代を回想するも混乱してきたのでまとめてみる

自分でも混乱してきたので少しまとめてみます。

Strokesが登場したのは2001年。
その後の2002年と2003年には面白いアルバムがリリースされている。

90年代後半から活動していたWhite StripesがStrokesと同様に古臭い音楽をやっているという理由で注目を集めるようになり、Yeah Yeah Yeahs、The Vines、Black Rebel Motorcycle Clubなど面白いバンドが登場している。

Strokesは元々UKのNMEというメディアが火をつけたこともあって英国では大騒ぎ。
その流れで2002年の終わりに登場したLibertinesはギターロックがトレンドになるきっかけとなった。


ロックンロールリバイバル、ガレージロックリバイバルとは関係のなさそうなバンドでも、And You Will Know As The Trail Of Dead、Mars Volta、The Musicなどは良かったです。

でも、中にはブーム便乗バンドとしか思えない退屈なバンドもいました。
Jet、The Datsunsなんかはね。
当時はMando Diaoを聞いていたけど、今聞くと量産型って感じで聞いていられない。
The Hivesは好きですけど。

White Stripesや純粋に新人とはいえないMars Voltaなど一部の例外を除けば、この時期に登場したバンドの大半はデビューアルバムをリリースした新人。
デビュー早々に大きな注目を集めるという風潮が生まれたのもこの時期だと思う。
バンドが消費されるサイクルが早くなった、みたいなね。

RadioheadやSoundgardenのようにアルバムをリリースするにつれ評価が上がっていくという、階段を一歩一歩昇って行くバンドがいなくなり、NirvanaやPearl Jamのようにデビューアルバムから騒がれ過ぎ、商業的成功による混乱に潰されるって感じ。

良いバンドが多数登場したとはいえ、強く恋焦がれるアルバムは殆ど無かった。
Nevermind、The Downward Spiral、Rage Against The Machine、The Fat Of The Land、Stone Roses、Homogenic、Screamadelica、OK Computer、Mellow Goldなどを聞いたときに感じた、「こんな音楽聞いたことが無い!」という感動は無かった。

また、社会のダークな部分を反映した音楽とも思えなかったし、「これは危険なバンドだ!」とか「こいつらやばいぞ!」といったスリルも弱かった。

この辺が2000年代バンドのインパクトの弱さか。。

決して悪いバンドじゃないんだけど当時聞いていた90年代の偉大なバンドと比べると、インパクト不足は否めないっていうのかな。
両方あったのははMars Voltaぐらい。

90年代オルタナが俺の中である程度完結した現在、聞き直してみるとYeah Yeah YeahsやLibertinesには危険な香りを強く感じますし、White Stripesの音楽性は唯一無二って思いますけど。
如何せん当時は弱かった。
まあ、キッズとはいえない20代半ばという年齢も影響していたかもしれませんけど(苦笑)

結局のところ最も期待していたのは意気のいい若いバンドではなく、RadioheadやPrimal Screamといった過去の大物バンドの新作だったわけです。
でもしつこいぐらいに書きますが、この頃は良かった。
当時はA級を超えるS級バンドが少なかったけどね。
振り返ってみると良いアルバムが多くある。

そんな状況の中で迎えた2004年。
今度はポストパンク/ニューウェーヴ・リバイバルという80年代の音楽性を取り入れたバンドが飛び出してきましたが・・・
次回はこの辺を回想してみます。

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