エモ嫌いのエモ研究:その3

エモの話復活です。
主に、rockin’on2007年4月号のエモ特集50枚に紹介されたバンドを聞いてみました。
今日はその感想です。

結果は、俺はやっぱり否定せざるを得ません(苦笑)。
ダメ出しの嵐となっております。

今時のキッズのムーヴメントを否定するのは、自分の年齢を感じるなあ・・・
若者の飛びつくものを認められない頭の固いオヤジって感じで。
10年以上前の俺だったらハマっていたかもしれないです。
俺だってLAメタルや典型的なニューメタルを聞いて喜んでいたこともありました。

それだけ俺が歳を取ったのか?メインストリーム(チャートの上位に入るような主流)のロックが保守的で毒が抜けて死んでいるのか?

辛口点数は10点満点です。
超長いです。


My Chemical Romance

実はこのバンドがビッグになる前の初来日、サマソニ04で俺はマイケミを見ていました。
自分のブログを検索していて気がつきました。
この年のサマソニは期待ハズレだったThe Musicしか記憶に無くて全く覚えていないんですけど。
しかも、「結構よかった。」と書き残していて笑ってしまいました。

Black Paradeを聞き直したけど、やっぱり売れ線っていうかね・・・。
Bon JoviやLimp Bizkit、Green Dayを聞いたときの感覚に似ている。
キャッチーで聞きやすい、ツボを心得ているからノレる、口ずさみやすい。
でもそれだけ。
奥の深さが無いって言うか、エモいのは理解できるけどエモーショナルな何かを感じない。
これはマイケミだけでなく大半のエモと呼ばれる最近のバンドに言えることでした。

このアルバムの1曲目を聞くと、タナソウの言葉は理解できる。
まさにセレブレートですねぇ。

I’m not OKという曲は、検索してみるとブログのタイトルにしている方々も結構いて、日本でもアンセムになっているのが分かる。
エモ嫌いのエモ研究:その2“で書いた経緯は気の毒な気がしますけど、しょうがないかな、それだけポップだからねぇ。
大衆の大合唱が目に浮かぶ。

オタク文化を象徴するキーワードとしてのエモはこのバンドぐらいでした。
まあ、泣きメロパンクを大合唱っていうのはこのバンドだけで充分ってことで5点。

Fall Out Boy

From Under the Cork Treeを聞きましたが、完全にメインストリームなハードロックだと思いました。
退屈すぎ、3点。
エモ度は低いっていうのには同意。

Panic! At The Disco

本人は必死にエモにカテゴライズされるのを拒否しているらしいですが、A Fever You Can’t Sweat Outを聞く限りそれは無理だな。
デジタルサウンドを取り入れているとはいえメロディックなパンクがベース、個性不足で量産型。
世間一般的なエモバンドっていうのはこういう音楽なんでしょう。
聞いていて止めたくなった。
1点。

The Used

注目されていた時期は少し聞いたけど、直ぐあきた。
久しぶりに聞いたらまあまあ良かったです。
インディっぽい雰囲気もあるし。
エモいのは理解できるけど、エモにカテゴライズされるのは可哀想かな、先駆者っぽいしね。
でも奥が浅い感は否めず。
また直ぐあきそうだ(苦笑)。
5点。

Funeral For A Friend

Casually Dressed & Deep In Conversationっていうアルバムが中古で500円だったから数年前に買っていたんですけど・・・
The Usedを聞いた後では二番煎じです。
似すぎ!
1点。

Jimmy Eat World

Clarityは、各種レビューを読んで買う気になった。
Posiesを引き合いに出していたのもあったので、ソックリだったら金の無駄だという心配もあったけど。

このアルバムは世間一般のエモではない。
1曲目から静かな曲で、良い意味で期待を裏切ってくれました。
典型的なエモい曲もありましたけど、なかなか良いアルバムです。
特に16分の大曲”Goodbye Sky Harbor”がお気に入り。
7点。

ですが、Clarityの次のアルバムBleed Americanで退屈な路線に・・・
メジャーから契約切られたのが悔しかったのか?
まあ、他の典型的なバンドとの違いも多少感じますけどねぇ。
なぜありきたりの路線に進んでしまったのでしょうか?
非常に残念です。
2点。

The Get Up Kids

お涙頂戴パンク。フラれたことばかり歌っているのはこのバンドか?
でも音は他のバンドとは違う気がしないでもない。
サウンドが素朴でいい感じ、インディっぽさも感じられる。
でも、しょせんはポップパンク。
生ぬるいので4点。

長くなったので次回に続きます。
次回は古いバンドです。
あからさまな贔屓は自分でも感じてますけど(苦笑)。

コメント

  1. あきら より:

     おぉ。辛口ですなぁ(笑)。
     でも僕もこのあいだコメント寄せた通り、エモってほとんど聴く気になれないんですよね。THE USEDのファーストは個人的にはすごくお気に入りなんですが、以降のアルバムはダメダメでね。
     他のバンドに関しても、何らかの媒体で一聴してはいるものの、全くと言っていいほど興味をそそられません。JIMMY EAT WORLDは結構高得点ですね。

  2. Hyottoko より:

    いわゆるエモの中にも良いバンドはいるかもしれません。
    でも代表的なバンドを聞く限り、探す気にもなれません。

    JEWの商業化は本当に残念です。

  3. むいぐるうみい より:

    エモって音楽の他にもファッションとしてのエモも最近流行ってますよね。
    マイケミのIM NOT OK時代のフロントマンの化粧の仕方とか、FALL OUT BOYのピートとかエモファッションの代表みたいな感じらしいです。
    最近知ったんですがジミーイートワールドってずっと前から活動していたんですね。

  4. Hyottoko より:

    はじめまして。
    エモファッションなんてあるんですね!
    ファッションまで注目されているとなると、なおさら商業主義的な臭いを感じてしまいます。

    音楽のムーヴメントなんて、マスコミがジャンル分けをしてレッテルを貼って流行を煽り、企業がそのレッテルを利用して金儲けを模索し始め、流行りモノしか興味のないロックとは無縁な量産型人間が食いついて、そして死んで行くんだなあと思います。
    グランジそっくりですねぇ。

    JEWは昔の雑誌を見ると、エモではなくエモコアと呼ばれていました。
    当時は全く気が付きませんでしたが。

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