08年にニューメタル・ラップメタルを振り返る:その1

2000年代を振り返ってみようということで、まずはニューメタルとラップメタル。
厳密には90年代後半から始まっているわけですが。
週末ぐらいから所持している音源を聞き直していました。
聞くのが拷問に近いバンドもありましたけど(苦笑)

俺にとっては、流行のピークと終焉をリアルタイムで体験した最初のムーヴメントでした。
20代前半ぐらいですかね。
ムーヴメントの簡単な経緯はグランジ・オルタナティヴにも掲載しているので興味のある人はどうぞ。

LAメタルの再来と言われオルタナを駆逐したムーヴメントにもかかわらず、俺もSkrapeやLimp Bizkitの2ndを聞いて喜んでいた時期がありました(苦笑)。
でもそれ以前の、KornのFollow The Leader時の来日公演には失望しましたね・・・
感情表現より観客を楽しませるエンターテインメントを重視した演奏にリアリティを感じられなかったです。
音だけヘヴィで緊張感無し、みたいなね。
Korn命の石井恵理子さんというライターは、あまりにショックでライヴリポートの原稿をキャンセルしたはず。


他のバントとは一線を画く
シーンの決定打
ラップメタルを根本から覆すバンド
今後の音楽シーンを10年引っ張るバンド

マスコミや日本盤の帯、レコード屋のポップにはこんな言葉が添えられてバンドが売り出されていたわけですが、そんなの大ウソ。
大半のバンドはドングリの背比べ。
ええ、若かりし俺も頻繁に騙されましたよ・・・
今思うと良い勉強になりましたけどw

凄いバンドでもないのにビジネス上の理由で過大評価され、似たり寄ったりのバンドが多数出現し支持されていく。
流行になるとロックとは無縁な人々も興味を持ち始めて、ロックの反逆性が薄れていく。
俺もミクスチャーが流行っているから聞きたい!どのバンドが流行っているのか教えてくれ!って聞かれたよ。

これがムーヴメント、トレンドっていうやつなんでしょうねぇ・・・
まあこれはグランジオルタナも同様だったのでしょうが・・・

ニューメタル・ラップメタルの場合、先駆者であるKornがフォロワーを支持したこともあって同系列のバンドが熱烈に支持された感があります。
また、商業的な成功を追い求める姿勢も目立ちました。
LAメタルのようにあからさまなパーティー志向ではありませんでしたが、感情表現よりも爆音を楽しむことに重点が置かれていた気がします。

こんなムーヴメントでも面白いバンドは存在しました。
それは次回。

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