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2007-10-31

再考 X JAPAN

毎朝同じ時刻の電車の同じ車両で通勤しているのですが、その車両にファッションはゴス・ロリで髪を赤く染めた女の子がいます。
まあV系ってやつだろうと。
一昨日ははじめて俺の隣に座ったんだけど、香水の匂いがきつくてね・・・
それにヘッドホンから音洩れしすぎ、ウォークマンで音楽聞いてる俺にも良く聞こえてくるわけだから。
車両変えようかなw

最近は前置きが長くなりがちですが、X Japanが再結成するそうですねぇ。
俺は世代的にXといった方がしっくりするのですが。

中学生の頃はかなりハマったねぇ。
それから15年近く経った今の自分がX Japanをどう思うかってことだけど、結論を言えば悪くはないけどズバ抜けて良くもないといったところです。
まあ中の上、普通に良いバンドかなあ。
ただ色眼鏡で見られてきたのは可哀想だ。

このバンドの不幸なところは外見で判断されてきたこと。
あとは女性ファンが大半を占めていること。
アイドルっぽいよね・・・
それに洋楽至上主義者の偏見が絡むと、音楽以前にダメ出しをされてしまうわけです。

最近、曲を聞いてみましたが、紅、Silent Jelousy、Week Endなど、壮大で大袈裟な失恋ソングが目立つ。
薔薇とか血とか狂気とかキザったらしい言葉が特徴なんだけど、要するにフラれたんだろw
失恋ソングを全て否定はしませんが、今聞くと何だかなあと思う。

ただ、爆発的なエネルギーは感じられる。
ぶち壊せー!みたいなw
“売れ線”という感じもしない。

今はどうか知らないけど、当時はXフォロワーなんていなかったと思う。
真似できるのはファッションと歌詞ぐらいで音楽は無理。
一番近いのはクラシックを取り入れたヨーロッパのメタルでしょうが、Xほど自然にクラシックと融合していたバンドはいなかったし、危険な香りとエネルギーを持ったバンドもいなかった。
Say Anythingなんて歌詞は笑っちゃうけど、そこらへんのバンドが書ける曲じゃないと思う。
ただ、YOSHIKIの曲は展開やアレンジがパターン化しているのがね・・・
それが個性だと言い換えることができるけど。

「レコーディングは妥協との闘い」と言うYOSHIKIは超完璧主義者でレコーディングに長時間かけることで有名ですが、ライヴでの演奏は完璧主義者とは程遠い。
ドラムが走りまくっているライヴ音源を残している辺り、ライヴでは勢いを重視していたと思う。
個人的には完璧な演奏よりも好きだ。
ただ、LAメタル並みの大袈裟な演出とパフォーマンスは馬鹿らしいとしか言いようがない。
東京ドーム3Daysなんて、大きい会場に嫌悪を抱く今では何やってんだ!としか思えん。

YOSHIKIは成功願望の強い人で商業主義的な行動が目に付くのも事実。
ロックスターな態度や行動もオルタナを通過した今では否定せざるをえない。
カネに関して言えば理解できなくもないけどねぇ。
5年もレコーディングしてればカネは無くなる。
カネの亡者だけど音楽制作のためには惜しみなくカネを使うと言えば聞こえはいいですが・・・

最高傑作は意見が分かれそうだけど、BLUE BLOODかな。
個人的には洗練された音より荒々しい方が好きだ。
Art Of Lifeも良いアルバム、っていうか曲だ。

まあ、大衆向けJ-POPや海外の偽物ロックを聞くよりは良いと思う。
再結成で全盛期の緊張感や爆発力を維持できるかは疑問ですが。

というわけで終了、今日はいつも以上に長く書きすぎた(苦笑)

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