のだなカンタービレと音楽雑誌の長所短所

サマソニ気分が抜けないまま働いております。
夏休みで1週間ぐらい休ませろコラ!と叫びたい気分です。

のだなカンタービレとは某アニメのことじゃありません。
音楽雑誌SNOOZERで新たに始まったコーナーです。

「雑誌はバンドを持ち上げるもの」という風潮に、もの申す野田努さんと田中宗一郎さんが、あるアルバムを遠慮なしに批評するというコーナー。
今は亡きMUSIC LIFEにも同じようなコーナーがありました。

今回は、Bjorkの” Volta”、Klaxonsの”Myths of the Near Future”、Super Furry Animalsでした。
ビョークはエラそうなこと歌っているクセに、ロンドンの街を歩いているときゴミをポイ捨てしたのを俺は見た!ヤツの陰毛も俺は見た!とか、Klaxonsは直に消費されるんじゃないの?など好き放題言ってて面白い。

ROとかCBは基本的にバンドのことを悪く書かないからなあ。
数年前に点数制を復活させたCBですが、最低点数は★★★なのかと思うときがある。

あくまで俺の想像ですが、そこには大人の事情が透けて見えるわけです。
広告主であるレコード会社とは良好な関係を築きたいと。
悪く書かれると売上に直結するからレコード会社は不快に思うでしょう。

雑誌側としても、悪く書くとインタビューやライヴの取材をやりにくくなるし。
表紙を飾れるほどの大物バンドとなれば尚更。
それに、浅井健一のように気に入らないジャーナリストを殴るアーティストもいるわけで。

逆に言えば、レコード会社は雑誌に取り上げて貰らうのは宣伝になる。
だから、良く書いてくれるなら広告を出すという大人の話に発展しそうだ。
ジャーナリストも自由がないんですねぇ。

ただ、そういうスタンスのおかげで、日本の雑誌は海外バンドに評判がいいし、信頼されているようです。
それは長所と言えるでしょうが、持ち上げすぎるのもどうかと思う。
期待の新星、シーンの決定打、大型新人、他のバンドと一線を画すといった言葉は聞き飽きた、最近だと特にUK系。

だから、雑誌=バンドを褒めるという風潮に喧嘩を売った、のだなカンタービレには期待しています。
SNOOZERはしがらみが少ないようで、元々そういう記事が多んだけど。
今はネットでいろんな人の意見が手軽に読めるけど、雑誌の影響力も未だに無視できないと思う。
まあ、俺が悪口大好きって言うのもあるんですけど(苦笑)。

コメント

  1. Pignic より:

    中高の時は、RO、ML、CBすべてを買い込んでいたクチなのですが、いつしかROの和田ラジオと渋松対談しか見なくなって、気づいたら全く買わなくなっていました。それすら10年くらい前の話ですが(笑)。

    好きなアーティストのインタビューくらいは立ち読みするんですが、そのコーナーは確かになかなか面白そうですね。

    おっしゃる通り、日本はUKの植民地か!と思うくらい雑誌はUK寄りですよね。私はUKのアーティストも聴きますが、ちょっと持ち上げすぎというか、偏って取り上げ過ぎのように思えます。

    特にUSインディは、雑誌だけでなくamaのレビュー、某巨大掲示板、○ixiでも日本語の情報はほとんどなくて辞書を片手に解読作業を行うことがほとんどです(笑)。

    需要がないのかもしれませんが、逆に雑誌で取り上げれば売れるかもしれないんだからもっと取り上げて欲しいものです♪

  2. ebic より:

    音楽雑誌の文章表現は普段使わないカタカナだらけでわかりにくいのがなんとかならないですかね・・・
    もっとおもしろおかしく書いて欲しいなぁと思うばかりです。
    ほんと!UK大型新人系・・・一体何組いるんだか・・・逆にそう書かれてるバンドこそ興味なくなっちゃいます。

  3. Hyottoko より:

    Pignicさん

    高校時代は学校サボって図書館にあった音楽雑誌を読んでました。
    渋松対談は面白いですよね。

    スヌーザーもどちらかというとUK寄りで、日本のKlaxons人気を煽ったのは間違いなくこの雑誌。

    ですが、Bright EyesやModest Mouseを大きく取り上げてくれたりとUSもフォローしてくれてます。

    まあ、タナソウさんが気に入ったバンドを押すという良くも悪くも偏った雑誌ですが、最新号はまだ本屋にあると思うんで立ち読みしてみてください。

    海外のサイトから情報を仕入れるって凄いですね!
    俺は未だに雑誌に頼る部分が大きい・・・
    英語能力は低いしナロードバンドで試聴やYOU TUBEも厳しいもので。

    英語を本格的に勉強しようかと思う今日この頃ですが、NOVAは評判悪いしなあ(苦笑)

  4. Hyottoko より:

    ebicさん

    横文字多いですねぇ。
    のだなカンタービレもそうです。

    ポーザー、コラージュ、リベラリスト、コンセプト・メーカー、コンセプチュアル・アート、ファンダメンタルなレイヴカルチャー、リベラリストなどなど、もはや何を言いたいのか分かりません(苦笑)。

    特にROは深読みしすぎと言うか、もっと初心者にも分かりやすく書いてくれ!みたいな。
    書いてる本人以外理解不可能じゃないかと思います。
    プロのジャーナリストなんだから何とかしろよ・・・

    UK大型新人系も多いですね。
    UKインディがムーヴメントになっているのは分かりますが、リバティーンズに匹敵するバンドは少ないですよね。

    たいしたこと無いバンドが過剰宣伝されているのは、ムーヴメントの終焉かなあと思います。

    今思うとMuseのライヴのときに、フラテリスが前座をキャンセルしたのは残念でした。
    大型新人を体験できるチャンスだったのにw

  5. ebic より:

    そうそうそうそうそう!
    マシンを前に激しくうなずいてしまいました。
    言いたいことをズバっと代弁してくれてありがとうございます!
    そうなんすよね。音楽ももちろんですが、キャラがたつアーティストがあんまいないですよね。。次は何のムーヴメントですかね。ぼやっと見守っておかねば。

  6. Hyottoko より:

    00年代って90年代ほどインパクトのあるムーヴメントやスターがないですよね。
    もう07年なのに・・・

    ムーヴメントにはならないかもしれませんが、個人的にはUSインディに期待してます。
    !!!のように気になるバンドが多です!

    !!!はamazonで頼んだら発送まで3週間だって・・・
    在庫確保するほど人気が無いんですかね・・・
    直接店に買いに行こうかな。

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