Nine Inch Nails Year Zero イヤー・ゼロ~零原点・・・

先週ついにナイン・インチ・ネイルズのYear Zeroがリリースされたわけですが。

はじめて聞いたときは焦りました。
これって駄作じゃないか?
こんなのリリースするなんてトレントはどういう積もりなんだ?
ネガティヴなことばかり思い浮かんでしまった。

でも、奥が深いアルバムを製作してきたNINだけあってようやく凄さがわかってきた。
現時点では贔屓目に聞いても過去のアルバムと同水準とは言いにくいけど(苦笑)。
もっと聞き込めばどうなるか分かりませんが。

With Teethのポップな部分は後退したから、そのようなものを求めている人は確実に離れていくだろうね。
The Hand That Feedsのように象徴的な曲もない。
敢えて挙げればMeet Your Masterか。
音楽性も変えてきたしね。
個人的にはそれが嬉しくってしょうがないですけど(笑)。
ミーハーなヤツらが離れていくから。

サマソニでのライヴを見たときも思ったけど、自分の闇を吐き出していたNINはもういない。
完全にクソったれな世の中と戦い始めましたね。
歌詞を読めば分かると思うけど、曲のタイトルだけでも理解できるでしょう。
攻撃性と言うよりも冷めた目で見ている感もありますが。

前半もなかなかいいんだけど、The Greater God以降の後半の流れが見事だと思う。
NINらしい美しい中の狂気って感じでね。
ラストのZero-SumはNine Inch Nailsのキャリアの中でも屈指の名曲。
涙が出そうな曲ですよね、グレイト!

※過去のNINはGRUNGE ALTERNATIVEのコンテンツも参考にして下さい。

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