谷崎潤一郎 痴人の愛

先週、谷崎潤一郎の痴人の愛という小説を読みました。
最近、谷崎潤一郎の描く狂った男女間とか女性の心理とかが面白い。
前にも何冊か読んだ記憶があるけど、また読んでみます。

前回の生命学と内容が重なりますが、痴人の愛は簡単にいうと美しい女性に操られるという話です。
あらすじを知りたい方はウィキペディア(Wikipedia)をみてください。

身を滅ぼすまではギリギリいっていないと思うけど、なにもそこまでナオミに執着しなくてもいいんじゃないかと思う。
ついにキレてナオミを家から追い出し、田舎に帰る決心を固めたものの、結局はナオミの絶妙な誘惑に負けていいように操られる。
ナオミはまさに魔性の女だ。譲二はMっ気があるね。

アホだなあと思って読んでいたけど、ひょっとしたら俺もこんなに操られる可能性があるんじゃないかと空想をいだいて少し怖くなりました(苦笑)。

俺は基本的に美人と話すのはあまり気が進まない。
大多数は、自分の美しさを武器に男を扱いなれているっていうか、自分の意図通りに操ることに慣れているからです。
男が美人を優遇するのを自身の経験から充分理解しているし、それを上手く利用しようとする。

意識的か無意識かどうかは知らないが、会話や普段の行動の中でそういう雰囲気を感じ取ると、何が何でも思い通りにさせてなるものかと反逆精神が湧いてくるので(笑)。
利用されるのはごめんです。他の男を当ってくださいと。

でも、完全に操られていないとは言い切れない気がしてきたし、俺もひょっとしたら案外脆いんじゃないかと不安になってきた。
人間誰しもこの脆さは持っているとは思いますけど。男だけじゃなく女も。
魔性の男や女には皆さん注意しましょう。

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