90年代オルタナ組に期待してしまう

巷では大物のリリース・ラッシュといわれていますが、90年代組の新作となると胸が高鳴る俺です。
5月にはレッチリ、ToolにPearl Jamでしょう。
Primal Screamもそろそろだし、Radioheadももうすぐ新作が完成するみたいだし。
これでウキウキするなっていうのが無理です。

もう何回も書いた気がするけど、最近のバンドの中で90年代バンドほど魅力を感じるのは少ない。
Strokes、White Stripes、Arcade Fire、Libertines、Clap Your Hands Say Year辺りはいいバンドだけど、全体的にそこそこのバンドばかり。
俺もついに保守化したのかと自分の年齢を憂うこともありますが、実際いいバンドが少ないんだからしょうがない。

00年代ももう06年。このまま新しい波がこないままロックは衰退してしまうんですかねぇ。
とはいうものの、StrokesとYear Year Yearsの新作はまだ聞いていない。
批評を見るとオルタナ精神全開って印象を受けるけど、オマケ付再発が怖いので買う気が起こらん。
ひょっとしたら、オルタナ系バンドが活動しやすい雰囲気になってきているのかな。

コメント

  1. shoe より:

    なかなか辛辣なお言葉ですね~(笑)
    ストロークス以降、世間一般的には、ロックが盛り上がってるということになってるみたいですね。
    アークティック・モンキーズとかもかなりイギリスではキテるってことになってるみたいですし。

    事実、おそらく2000年代に入ってから、今が一番、ロックが盛り上がってるんじゃないでしょうか。

    ただ、僕も90年代組に洗礼を受けてロックに入った人間なので、皮膚感覚としてその盛り上がりを体感できていないというのが正直な気持ちです。
    それを保守化と言ってしまえばそれまでなんでしょうけれど・・・。

    ただ、僕自身はもう無理にリアルタイムの音楽に合わせていこうとしなくてもいいのかなと思ってます。

    というのも、やはり最初に聴いたバンドの印象というのは、どうしても大きいわけで、今でこそ「何だかなぁ」と思うオアシスでさえ、やっぱり最初聴いたときは衝撃的でした。

    だから、もしかしたらロックを聴いたことがなかった中高生なんかがストロークスを耳にしたら、90年代のニルヴァーナと同じぐらいのインパクトがあるのかなぁと思うんです。
    で、それは全然いいことだと思うし。

    ただ、既にそういう初期衝動みたいなものを通過した人間は、もっといい音楽を自分で探していけばいいと思うんです。たとえば僕にとってはブライトアイズなんかがそれにあたると思うんですが。

    やはりある程度時代というのは同じサイクルを繰り返している部分もあるので、既視感もあって、新鮮さという点ではどうしても薄れていくことは否めないと思います。

    ただ、なるべく僕はリアルタイムの中にもいい音楽を探していこうと努力はしています。
    ちょっと玄人向けかもしれませんが、スフィアン・スティーヴンスなんかは地味ですがすごくいい音楽を作っていると思いますよ。

    長々と失礼しました。

  2. 管理人 より:

    こんなこと書いているクセにHard-Hiと65daysofstaticを気に入っていたりします(苦笑)。
    しかし、自分の中でそこそこのバンドとして終わってしまう可能性もありますが。

    10年以上もいろんなロックを聞き漁っていると、聞いたことがないロックがなくなってきました。
    Rage Against The MachineやProdigyのようにこんなのありかよ!って思える衝撃的な音楽にはもう出会えないかも。
    音楽としてのロックはネタ切れかもしれないとも思います。
    Hard-Hiと65daysofstaticにしても、既に聞いたことがある感は否めません。

    昔は、「今のロックはパッとしない。」と言っていたオジサンに対して、いきどおりを感じたものですが、今なら何でそう言ったのかわかる気がしてきました。
    ロックは若者の音楽っていうのもあながちハズレていないんですかね。

    古いのは逆に新鮮味があっていいですね。今よく聞くのはPILです。80年代UKは俺にとって未知なる領域なので開拓してみたいです。

    ただ、ロックはやっぱり不満を持った若者に期待したいです。この時代の叫びっていうんですかね。
    90年代組はもう軒並み40代。最も期待するのが年寄りだということが少し悲しいです。

    スフィアン・スティーヴンスはSnoozerで年間2位になっていた気がしますが、検索してみると面白いチャートで1位になっていますね。
    曲名も凄く長くてインパクトがありますね。

    取りあえず、北極の猿共が自分にどう響くのか確かめてみようと思います。買い渋っていたのですが、さっき注文しました。

  3. shoe より:

    僕も今、80年代にハマってます。
    ブロックパーティーとかその辺の元ネタというか、そういう意味でも面白いですし、80年代。

    古いものに新しさを見出すというのは、むしろ、いいことですよね。
    ストロークスがデビュー当時、「どうしてそんなにレトロにこだわるのか」と訊かれて「単に古いものの方が自分たちにとって新鮮だから」と答えていたことがとても印象的でした。

    ストーンローゼズがデビューしたとき、「The Byrdsそのまんまじゃん」とか言われたりしていたので、歴史は繰り返す、ということですね。(ストロークスもヴェルヴェッツそのまんまと揶揄されてましたし)

    新人バンドについては、あまり興味が湧かないのですが、長い目で見守っていきたいです。
    考えてみれば、ビートルズやストーンズだって初期のアルバムは過半数がカヴァー曲で埋められていたわけですから、今の若いバンドに、いきなりファーストアルバムで独自の音を出せと言われても、かなり酷ですよね。

    今90年代組が面白いのは、ようやく彼らがビートルズにおける『ラバーソウル』やストーンズの『アフターマス』といった域に達したからなのではないでしょうか。

    北極猿も聴きましたが、自分的に「これだ!」とは来なかったのですが、面白い才能があるな、と感じさせるバンドでした。もしかすると彼らが今の時代の代弁者だったりするのかもしれません。

    最近は新人バンドについては彼らの将来に投資するつもりで、そのアルバムを買ってますね(笑)とりあえず、まだファーストなんだから、多少の拙さは大目に見とこうと思ったりしてます。

  4. Hiro-C より:

    グランジ関連サイト集に参加させていただいています、リザードハウスのHiro-Cです。
    いつもこっそり読ませてもらってます。アバウト・グランジのサイトもブックマークしてます。

    >昔は、「今のロックはパッとしない。」と言っていたオジサンに対して、いきどおりを感じたものですが、今なら何でそう言ったのかわかる気がしてきました。

    この一文に共感を覚えてコメントしてしまいました。
    決して懐古趣味になってるわけではないのですが、90年代バンドから得られていた胸が躍るような気分を、新人バンドからは得られなくなってしまってます。
    やはり、青春時代に友になったバンドが一生ついていくバンドになってしまうんでしょうかね。
    心から夢中になれるバンドに出会いたい今日この頃です。

  5. 管理人 より:

    1stにこだわりすぎていたのは自分で全く気が付きませんでした(苦笑)。
    これからは、いいアルバムを焦らず期待したいと思います。

    しばらくは古い時代の大物バンドでも聞いてみます。Beatlesは青盤しかロクに聞いていないし、Bob Dylanもベスト1枚しか持っていません。
    まだまだ未知なる世界が沢山あるじゃないかとちょっと嬉しくなりました。
    ただ、古いバンドの欠点はライヴを期待できるのが少ないことなので少し悲しいですが(苦笑)。

    おっしゃるとおり、青春時代の友がNo.1なのかもしれません。
    最後に出会った凄いバンドは去年のBright Eyesかな。
    今年でカートより年上になり、Over 30が刻々と迫ってくる今日この頃ですが、DIY精神では大半の若い奴に負ける気がしません(笑)。

  6. ハチマキ より:

    お久しぶりです。コメント盛り上がってますね。確かに90年代のロックとどう向き合うかは00年代のテーマの一つですよね。

    僕自身もやはり90年代ほどの刺激は感じれないです。90年代のオルタナの魅力は60、70年代のロックにあったいい意味での危うさやメッセージ性があったからだと思うんですが、今のロックにはあまり感じられませんよね。その他個人的な意見ですが近年のバンドはデビュー前から話題になっていたり、売れる前から個性や特長を持ったバンドが注目されますが、それは何か違う気もします。例えば本当の「バンド」と呼べるバンドは徐々にその魅力や実力を開花させて行くもののような気がします。パールジャムやU2、REMなど。

    僕もカラオケ歌謡以外は食わず嫌いは無く、雑食で何でも聞くんですが最終的には70年代プログレにたどり着いてしまいますが、80年代のUKもかなり好きです。近年のukバンドからのリスペクトで再注目浴びるようになったニューウェーブ、ポストパンクらへんとのバンド(主にXTC、PIL、This heat,Joy Division)あたりがリスペクトしていたCANというドイツのバンドが個人的にはお勧めです。というかその頃のジャーマンロックはすべて凄いですよね。後のNY以上だと思ってます。何はともあれ時代はローファイになっても粒がそろいすぎなサウンドがどう00年代乗り越えるかですよね。

  7. 管理人 より:

    最近のバンドに危うさはないですね。勿論サウンド的にです。

    イラクでストロークスを聞いても生ぬるいだけ

    どっかでこう書いている人がいましたが、思わす頷いてしまいました。
    最近の音楽は世の中を映し出していないということでしょうか。
    日本もかなり病んできたのにな。

    80年代すら無知なのでジャーマンといわれると、ジャーマンメタルしか思い浮かびません(苦笑)。
    でも、検索してみると電子とかプログレとかそんなイメージが湧きました。面白そうですね。

  8. ハチマキ より:

    そうでしたか(汗)えらそうな事言って申し訳ないです。僕も特にマスターしてるわけではないです(笑
    ジャーマンロックはポップと一番程遠いジャンルだと思いますし、刺激的なのでお勧めですよ!

    イラクでストロークスですか。考えもし無かったです。

    たしか、誰かがボブディランや二ールヤング、パールジャムの音楽にはリアリティを感じる。と言ってたのを思い出しました。確かに近年ののバンドにはリアリティが欠如してるようにも思えます。
    イラクでディランのBlowin’ In The WindやKnockin’ On Heaven’s Door、ヤングのHeart Of Gold、またパールジャムのAlive何か聞いてもけして生ぬるくならないですよね。

  9. 管理人 より:

    >えらそうな事言って申し訳ないです

    いえ、とんでもないです。自分の未知な世界があるとわかるのは嬉しいものです。

    新人バンドにはニール・ヤングのロックンロールは決して死なないという言葉を信じて気長に期待します。

    取りあえずはPearl Jamの新作が楽しみですね。

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