太宰治 “トカトントン”の感想

トカトントンは太宰の小説の中でも、最も面白い作品の一つだ。

どんなに興味があることでも、ある日突然どうでもよくなる。
「こんなことしていったい何になるんだろう?」とか「こんなことしたって無意味だ。」といった虚無しか感じられなくなることがある。
何事にも面白味を感じることができず無気力な精神状態。
もっと言えば生きることすら無意味で退屈に感じてしまうこともある。

このような無気力と虚無をユーモラスに描いていて、そこが面白い。

俺にとっての「トカトントン」ってなんだろう?
無気力になるときはあるけど、「トカトントン」ようなきっかけといっても思い浮かばない。
あえて挙げれば、孤独を感じたときでしょうかねぇ。
精神状態がよくないと虚無になることが多いかな。

この作品はネット上でタダで見れますよ。太宰が亡くなって50年以上経っているので著作権が消滅しているとのことです。
ただし、PCの画面で小説を読むのは辛いですが。

トカトントン(青空文庫)

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