「女」の売り出し方とミュージシャンの外見

こんばんは、今日も文句タラタラ@グレン・マトロックです。

数週間前にレコード屋巡りをしたときに、どの店でもやたらと目につく反吐が出そうなポスターがあった。

倖田來未ひとつは倖田來未のベストアルバム。
写真としてみる分には綺麗な女性がセクシーな格好しているのだから男として悪い気がしないが、ミュージシャンの販促ポスターとして見ると溜息が出ざるを得ない

肝心の音楽よりも外見的な魅力で売り出すという手法。
数年前、ソニンの裸エプロンのジャケットに釣られCDを買った知人がいるが、こういう手段は大衆に対して有効なようだ。

倖田來未男たちは外見的な美しさやセクシーさに魅了され、女たちはその美しさに尊敬の眼差しを送る。
そういった外見的に優れた女がキャッチーなメロディを持った数年で飽きられそうな奥の浅い売れ線の歌で大衆にアピールする。
ブリトニー・スピアーズにクリスティーナ・アギレラ、浜崎あゆみ・・・。
大衆的女性シンガーの売り出し方は、必ずといっていいほどジャケットに外見的美しさを強調した写真を持ってくる。

こんなのに引っかかる大衆って馬鹿だねぇ。

あんたは本当にミュージシャンなんすか?と突っ込みたくなる。
こんなのが”アーティスト“って呼ばれちゃうんだからなぁ。
アートの欠片もないよ。

話は微妙に変わるが、数年前下記のような人と出会った。

自称パンクスで、シド・ヴィシャスを敬愛し、トゲトゲのついた革ジャンを着ている。
パンクの一番の魅力はファッションで、外見がカッコ悪いバンドは好きになれない
何だかんだ言って一番好きなのはGlay!!!

こういう奴は、Pixiesなどの良さは理解できないんだろうな。

山中千尋これも反吐が出そうなポスターだった。
山中千尋というジャズ系の人らしいけど、こういう系統の人さえアイドル的な売り出し方をするんだねぇ。
こういう売り出し方をしていると、音楽よりも外見的な評価が先走り、ミュージシャンとして正当に評価されないんじゃないかな。
本人としては不本意なのでは?と思ってしまう。

まあ、女性としては美しさを評価されるのは嬉しいだろうしねぇ。
だから、ネット・アイドルを目指す人が多いんだろうし。
レコード会社としてはどういう理由であれ、売れれば万々歳なわけだし。

こう考えると、本人には失礼かもしれないが、Coccoが音楽的魅力のみで売れたのは、Jマスシス流に言えば”狂った世の中がマトモに思えた瞬間“だったね。

コメント

  1. ハチマキ より:

    こんばんわ。
    最近ちょくちょく覗かせてもらってます。
    日本人は外見重視のためか、音楽は歌謡曲の域を脱しきれてませんよね。
    海外&日本のヒップホップも数年前とはうって変わって、
    完全にメインストーリムを斡旋してますよね。
    どのPV見ても同じファッションに身を包み、同じポーズで、
    色っぽいねーちゃんも出てますし・・。
    アイドルの売り出しと同じでマニュアルを守ってりゃ
    いいだろ的な考えと、なりきりには僕も正直困ります。

    僕はまだ学生の身分なので回りは最近のJ-POP聞く人が
    多いんですが確かにPIXIESなんかフロントマンがデブ親父
    ナだけあって絶対に先入観で聞いてもらえない。
    良さもわかってもらえない。

    パンクもヒップホップもアイドルも音楽がファッションに
    なりつつある日本の音楽業界は危ういですね。

  2. 管理人 より:

    結局、そうした方が売れるんでしょうねぇ。
    ヒップホップも80年代後半辺りはスリリングでしたが。
    流行ると死にますね。

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