遠藤周作 -結婚- の感想 & 結婚というシステムの未来

遠藤周作のコーナーは意外にアクセス数が多い。
特に”私が棄てた女”はね。これは映画化されているらしい。

ということで今日は”結婚”の感想。

この本は、結婚後どうやって関係を維持していくかだとか、結婚後の危さとかすれ違いだとか。
多少、男女関係の価値観が古臭い部分もあるが面白い。

結局のところ、結婚している・いないに関わらず、すれ違いというのは必ず起こると思う。

例えば、相手が予想外のことを思っていたり自分がこう思っているのが相手にとって予想外だったり
このようなのは絶対にある。

俺はこういうのがウザいからもう一人身でいいや。
恋人がいても楽しいこともあれば苦痛もある。
長くなればなるほど楽しいことよりも苦痛が目立ってくる。
俺がネガティブなだけかもしれないが、消耗度は半端じゃない。
そういう苦痛を味わうなら一人の方が気楽でいいや。
たまに、寂しくなるけどね。

話は変わるけど、見合い結婚って凄いよなぁ。今の時代でも存在するのだろうか?

相手がどんな人間かロクに理解しないまま結婚しちゃうんだから。
よく話をしたって、長い時間一緒に過ごさないと相手がどんな人間か見えてこないのに。

昔ながらの男尊女卑的価値観が主流だった時代こそ成り立つシステムだとしか思えない。

漱石は、女性が権利を主張しはじめたら結婚という制度は成り立たないと予言していたが現実になった。

女が男に従うというシステムは崩れ去った。その結果大離婚時代に突入した。
女が権利を主張し始めるのが良いのか悪いのかは俺は結論を出せない。

今は女も男のように仕事で充実感を得る時代だ。
女は男の言うことに絶対服従ではなく反抗する時代。
男も子育て・家事をする時代。
浮気は、男だけでなく女も多い時代。

両親の不仲・離婚が子供にいい影響を与えないのは間違いないかもしれない。
もっと言えば両親と子供の関係。
それは、メンバー全員が離婚しているNirvanaの音楽を聞き歌詞を読めば明らかだ。

数十年後は結婚というシステムが存在するのだろうか?
新たな男女関係のあり方が提示されているかもしれないね。

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