夏目漱石 -三四郎-

今日は漱石大先生の作品紹介。
偉い評論家のように深くは読み取れなかったけどさ・・・

この本は、田舎から上京してきた三四郎が、美禰子に恋をしながら、東京ではじめて知った”新しい世界”のなかで遭遇する好奇心や驚き、戸惑いなどが描かれている。

三四郎は、成り行きから同じ床で一晩過ごすことになった女性から、
「あなたは、よほど度胸のない方ですね」と言われてしまうような人物だ。

女性経験皆無なイナカモノ。今どき珍しいかもしれないがそれは漱石の時代だからということです。

学生の頃に未知なる世界に遭遇して、そこに飛び込んでいく勇気と不安。
おじさん昔を思い出しちゃったよ。俺も10年ぐらい前はそんな感じだったねぇ。
三四郎とはずれるけど、はじめて渋谷に行ったのは10年前。
東京は怖いところだと思い込んでビクビクしながら歩いたねぇ。
人は多いし、ビルは多いし、
俺は千葉県の、渋谷までは1時間半ぐらいのところに住んでいたけど、それでも未知なる世界は怖いようで面白かったな。
お洒落なヤツを見てはカッコいいと思う反面劣等感を覚えたり。
今となっては渋谷を徘徊していると、量産型人間がゴキブリみたいにウジャウジャいるとしか思えないんだけど(苦)

明大生になったときは、まあ上述の実家から通っていたんだけど、それでも期待と不安の中で生きたいたなぁ。

今思うと、当時は不安で押しつぶれそうだったけどもう一度そういう気分を味わいたいねぇ。

これぞ青春か?
でも、27になっても未知なる世界はある。
俺ももう一回そういう未知なる世界を味わってこようかな。

話を戻すと、美禰子は三四郎に気があったのではないだろうか?
そう思える描写もあるが、はっきりと断言されているわけではない。
この辺りが奥深い。
俺は、美禰子が金を受け取ったのが失恋の象徴のように思えたが。

ストーリー的にはエンターテインメント要素はほとんどなく、人間の心理を読み取ることに面白さを感じない人にはクソだと思われるかもしれないけどね。
面白い本ですよ。

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