遠藤周作 -さらば、夏の光よ-

遠藤周作の感想第2回目です。

この作品を読んで思うのは、生理的に嫌いというのは決定的だということ。

生理的に嫌いな異性にどんなに優しくされても、受け入れることはできない。

背が低くて鈍い野呂がどんなに頑張っても京子の心を摑めなかったように。

恋愛に限らず全ての努力は報われることはない。

また、異性に限らず同性でも生理的に受け入れることができない他人はいるものだ。
そういう他人とどう交わっていこうかな?

色々考えさせらることが多かった。

作品は、難しい表現も少なく比較的わかりやすい。2時間もあれば読み終わる。

エンターテインメント色も強く、野呂と京子が結婚せざるを得なかったというのは、フィクションのなせる業だと思うけど、面白い本ですよ。オススメです。

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