The Sonics(ザ・ソニックス)
The Sonics(ザ・ソニックス)の概要
シアトル近郊のバンドとはいえ、このサイトとあまり関係の無いバンドだと思うが、アメリカ北西部のロックを語る上で無視できないバンドだろう。
rockin’on2006年4月号のベスト・パンク・ディスク100!という特集で、パンクの始祖と言われることが多いイギー・ポップ率いるThe Stoogesを差し置いて、トップバッターとして紹介されていたので名前を知っている人も多いのでは?
“グランジとは?”のマーク・アームのインタビューを参考にして欲しいが、元来”グランジィ”という言葉はソニックスのようなバンドのことを示していたようだ。
そう考えると、元祖グランジはこのバンドということになる(こんなことを考えるのは馬鹿らしいが)。
The Sonics / Here Are The Sonics 12曲(You Tube)
ソニックスが誕生したのはThe Stoogesより早い60年代半ば。
結成はシアトル近郊のタコマ。
バンドのバイオグラフィーは日本のファンサイトを参考にして欲しい。
この時代にしては極端に歪んだギター、絶叫シャウト連発といった音楽性は衝動性満載で、ガレージパンクの始まりと語られる。
シアトルでレコーディングされた65年のLP”Here Is Sonics”はガレージ・パンクを語る上で欠かせない名盤。
だが、60年代当時のアメリカ北西部以外では盛り上がりに欠け、結局このバンドはノースウェストでカルト的な人気を得るだけに留まってしまった。
グランジムーヴメントが始まる20年以上も前に、シアトル近郊にこのようなバンドが存在していたことは、ある意味感動的である。
関連リンク
The Sonics(ザ・ソニックス)のアルバム紹介
1.スタジオアルバム
Here Are The Sonics!!! (ソニックス登場!)
65年リリースの1stLP、シアトルでレコーディングされた。
ソニックスの作品は色々あるが、これに勝るものはないようだ。
古き良きロックンロールといった感じだが、シャウトとギターがとにかく喧しい。
60年代ということもあって音源は荒々しいが、40年以上経った現在でも過激な衝動性を感じることができる。
これぞロックンロール!
rockin’ onの記事にあったように、これを抜きにガレージやパンクを語ることはできないというのも頷ける。
Here Are The Sonics!!! (ソニックス登場!)の日本盤