The Gits (ギッツ)の概要
86年にオハイオ州で結成されたGitsは3年後にシアトルに移住。
90年前半にはなかなかの評判を得ていたようだ。
91年には自力で北ヨーロッパをツアーを敢行している。
The Gits 10曲(You Tube)
このバンドの音楽性は、女性ヴォーカルであるミア・サパタのシャウト一辺倒ではないブルース調の歌が印象的なパンクロック。
92年にC/Zからアルバムをリリース、プレスからの賞賛を受ける。
93年には2ndのレコーディングを開始したがその年の7月8日、シアトルのストリートで強姦殺人事件によりミアが他界してしまう。
将来を有望視されていたなかで、突然の出来事だった。
バンドはミア抜きで2ndアルバムを完成させたが、事実上の解散を余儀なくされる。
バンドはその後、元Runnawaysのジョーン・ジェットとEvil Stigを結成しアルバムを95年にリリース。
印税は捜査資金に寄付された。
また、ミアのトリビュートアルバムとしてHome Aliveが96年にリリースされている。
忌まわしい事件から11年経った2004年、DNA鑑定から逮捕されていた容疑者に有罪判決が下ったようである。
関連リンク
The Gits (ギッツ)のアルバム紹介
スタジオアルバム
Frenching the Bully
92年の1stにボーナストラックを追加した再発盤。
ハードで疾走感溢れる曲が多いので、そういうのが好きな人はこちらから聞いたほうが良いかもしれない。
Second Skinはこのバンドの人気のナンバーの一つ。
Enter: The Conquering Chicken
94年にリリースされた2ndのリマスター盤でボーナストラックも収録されている。
レコーディングの途中でミアが他界してしまったため、仕上げには参加していないが、全体的に楽曲の質が高いのでこれをオススメしたい。
Bob、Guilt Within You Head、Seaweedはこのバンドの特徴が良く表れた名曲で、Social Loveのようにハード路線以外の試みも見られる。
もっと評判になってもおかしくないアルバムだ。
Joan Jett and The Gits
Evil Stig – joan Jet & The Gits
元Runnawaysのジョーン・ジェットとギッツのメンバーが結成したプロジェクト。
両者は以前からライヴで共演していた。
ジョーン・ジェットの新作という意味合いもあるようだが、ジョーンが歌うギッツの曲も収録されている。
アルバムの印税はミアが殺された事件の捜査資金にあてられた。