Cocco (コッコ)

Cocco (コッコ)の概要

グランジ影響下にある日本のミュージシャンの中で、個を確立することに最も成功した一人。
ノイジーなギター、NirvanaがPixiesから受け継いだ強弱法、陰鬱で暗い歌詞などグランジという言葉を連想させる要素が数多くある。

Cocco 18曲

しかし音楽をロクに聞いていなかったCoccoがグランジの影響を受けているはずも無く、プロデューサー以下のスタッフによるものだろう。

単なるパクリに聞こえないのは、グランジと呼ばれたバンドの要素を丸ごとではなく要所要所に上手く取り入れたから。
これが絶妙。
そして何より、Coccoが自身のダークな部分を表現する能力に長けていたのが大きい。

嫉妬や自分を捨てた元恋人に対する憎悪など個性的な歌詞も強烈だが、それを表現する歌唱力にも長けている。
ニセモノとは到底思えず、”リアル”の一言に尽きる。
攻撃性やスリルは半端じゃない。
感情をブチまけるライヴは海外でも好評を得た。

沖縄出身で当初はバレエダンサーを目指して上京した。
インディからのデビューは96年で、翌年にはメジャーデビュー。
“強く儚い者たち”がヒットを記録し、98年の2ndアルバム”クムイウタ”がオリコン1位を獲得した。

“髪がなくて今度は腕を切った”と歌うミュージシャンが1位を獲得するなんて当時の日本では真新しい出来事だった気がする。

その後は高い人気を維持しながら活動していたが、2001年に突然の活動中止を宣言。
理由は長くなるのでここでは触れないが、bridge2006年8月号で自ら語っている。

活動中止後は海岸のゴミ拾いをしたり絵本を画いたりしていた。
単発的に音楽作品も発表されていたが、2005年にはくるりのメンバーらとSinger Songerを結成。

2006年にはCOCCOとして音楽活動を再開しているが、いわゆるグランジサウンドからは脱却して新境地を切り開いている。

関連リンク

Cocco (コッコ)のアルバム紹介

スタジオアルバム

ブーゲンビリア

97年のデビューアルバム。
最も激情的でハードなので、グランジ的なものを求めているならこのアルバムをオススメ。

“カウントダウン”、”ベビーベッド”を聞けば男は恐怖を感じるだろう。

全体的にダークでヘヴィ、痛々しい作風だ。

ブーゲンビリア
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クムイウタ

98年の2ndアルバム。
オリコン1位を獲得し出世作となった。
ダークな雰囲気はリアルだし、いい曲が多いので是非オススメしたい。

ハードでグランジ的なのは”濡れた揺籃”、”あなたへの月”、”裸体”など。
特に”裸体”では上述した強弱法を取り入れた典型的な曲。

クムイウタ
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ラプンツェル

2000年の3rdアルバム。
前作の延長上といったところだが、音はぶ厚くなっている。

“けもの道”、”雲路の果て”、”ポロメリア”などは人気のナンバー。

個人的には一番好きだが、COCCO本人はこの時期は苦しかったようであまり気に入っていないのかもしれない。

ラプンツェル
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サングローズ

2001年の4th。
本人はこのアルバムのレコーディング前から歌をやめるのを決心していたらしい。

ノイジーで重苦しい雰囲気は後退。
歌詞もドロドロしているものが減った感がある。

次の段階に入ったのかと思わせる変化だったが、残念ながらこのアルバムを最後に活動を中止してしまった。

サングローズ
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ザンサイアン

2006年にリリースされた活動中止からの復活作。

このアルバム以降は、いわゆるグランジサウンドから脱却。
ノイジーなサウンドは皆無で、従来のファンの中には酷評する人もいる。
しかし個人的には賞賛したい。
ダークな歌詞が減ったのも彼女の心境の変化だろう。

ザンサイアン
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