Bad Religion 20曲(You Tube)
Bad Religion (バッド・レリジョン)の概要
日本でいうところの”メロコア”を確立した重要なバンド。
意外に知られていないようだが、他のオルタナバンド同様に80年代からインディで活動し、グランジオルタナムーヴメントの波に乗って頭角を表してきたバンドなのだ。
メロコアというと、同じような曲が延々と続くというネガティブなイメージを持つ人もいるだろうが、このバンドの場合はアルバムリリースを重ねるにつれ様々な音楽を取り入れていった。
また、社会的な歌詞が多いのも特徴だ。
結成は80年頃と古いが不安定な時期が多く、本格的にスタートを切ったのは88年だといっていいだろう。
その年にリリースされた3rdアルバム”Suffers”で、ハードコアの速いリズムにメロディアスな歌を載せるというメロコアを確立。
また、ギタリストのブレット・カーヴィッツが設立したインディレーベルであるエピタフも本格的に始動した。
ハードコアが停滞して勢いを失っていたインディパンクシーンだが、Bad Religionとエピタフの登場により徐々に活性化していった。
エピタフにはOffspring、NOFX、Rancidなどが集まり、他のインディレーベルにはGreen Dayが出現するに至った。
その後、良くも悪くも音楽ジャンルとしてのパンクが大衆に受け入れられ市民権を獲得することになった。
詳しくは90年代パンクを参考にしてほしい。
Bad Religionも94年に8thアルバム”Stranger Than Fiction”でメジャー進出を果たしたが、このアルバムを最後にブレット・カーヴィッツは脱退してしまう。
メジャー進出に関してブレットは、他のメンバーがメジャー進出にノリ気だったから自分は決定権を放棄したと語った。
そのことから、エピタフでレコーディングからレコード製造、流通まで全てやってきたのに他のメンバーはメジャーと組むことを選んだという事実に失望したと推測されている。
また、エピタフの仕事が忙しくなったことも脱退理由として考えられる。
バンドは音楽性を変化させながらも活動を続け、2002年にはブレットがバンドに復帰、所属レーベルも再びエピタフとなっり、今現在も若手パンクバンドから多大なリスペクトを受けながら活動中。
Bad Religionは、Green DayやOffspringのような大成功を収めることはなかったが、パンク暗黒時代に地道に活動し、先駆者として流れを作った功績は計り知れない。