オルタナとは特定の音楽ジャンルを示す言葉ではありませんが、ムーヴメント期に注目されたジャンルを少し紹介します。
ただし、ここで紹介しているジャンルに含まれるであろうバンドでも、フォロワー、二番煎じ、売れ線、ということを連想させるバンドはオルタナとは言えないでしょう。
詳しくはオルタナティヴとは?を参考にして下さい。
音楽ジャンルを示す言葉は、どれも正確な定義などない曖昧なものです。
ジャンルの解釈は人によって違います。
ここでは、管理人の解釈が前面に出ていることをご承知ください。
バンドを細かくジャンル分けをすることにより生じるメリットもありますが、音楽ジャンルの馬鹿らしさを感じていただけたら、私としては嬉しいです。
グランジもオルタナに含まれるでしょうが、グランジについては、"グランジとは?"を参考にして下さい。
"インダストリアル"を説明するのは困難なので、"インダストリアル・ロック"や"インダストリアル・メタル"と呼ばれた音楽に的を絞ろうと思うのだが、これも言葉にするのは難しい。
簡単に言えばエレクトロニックやデジタルサウンドに、ロックの攻撃性を混ぜ合わせた音楽のことか。
先駆者的な扱いをされるのがMinistryで、88年の3rdアルバム"The Land Of Rape And Honey"で導入した"デジタルサウンドとスラッシュメタルの融合"というスタイルは後続のバンドに大きな影響を与えた。
主なバンドはNine Inch Nails、Pig、Skinny Puppyなど。
Marilyn Mansonもインダストリアル・メタルと呼ばれることがあるが、彼の商業的な活動やロックスターな態度を非難する声もあるので、オルタナにカテゴライズするのは難しいところ。
ファンクやラップなどの要素をロックと融合させた音楽。
現在はミクスチャーという言葉が一般的だが、当時はクロスオーヴァーと呼ばれることが多かった。
主なバンドはRed Hot Chili Peppers、Faith No More、Jane's Addiction、Primus、Rage Against The Machine、スカの要素を取り入れたFishboneなど。
また、ハードコアにレゲエなどの要素を取り入れたBad Brainsも元祖クロスオーヴァーとされることもある。
様々なロックバンドと共演を果たした黒人ラッパーのIce Tや、ラップグループ"Public Enemy"はスラッシュメタルバンドと手を組んだりした。
ラップメタルもミクスチャーであるが、90年代後半から台頭してきたバンドの大半は、オルタナティヴと呼ばれた音楽の影響を感じさせるものの、その時点ではもはや物珍しいサウンドではなかった。
また、似たり寄ったりのサウンドで大衆ウケを狙った商業的な活動が目立った。
それ故、Rage Against The Machineはオルタナであっても、Limp Bizkitがオルタナだとは口が裂けても言えない。
ヘヴィ・ロックという言葉は、日本以外あまり使用されない言葉だと聞いた記憶がある。
実際、Wikipediaの英語版でHeavy Rockを検索しても項目は存在せず、Hard Rockの項目に転送されてしまう(2007年現在)。
現在ではニューメタルやラップメタルと同じ意味で使われる感があるが、90年代前半では従来のHR/HMとは違うヘヴィな音楽全般のことを指していたようだ。
Pearl Jamの1stアルバム"Ten"の日本の雑誌の広告にはヘヴィロックという言葉が使用されていた。
オルタナバンドとそうでないバンドが混在しているので、単純にヘヴィな音を出しているバンドだと理解するのが簡単だ。
Kornはオルタナを連想させるサウンドだったが、本人がオルタナを否定しているのでオルタナとするかは判断が難しい。
シーンを変えたKornを参照。
ニュー・メタルもラップメタルと同様に、オルタナティヴだと思うことは難しい。
理由は、オルタナティヴ・バンドからの影響を感じさせるものの、90年代後半では既に主流の音楽であり、同系列のバンドが支持され、商業的な活動が目立ったから。
Low Fidelityの略。
下手クソな演奏と歌を安い機材で録音したようなサウンド。
インディバンドの大半は、その条件に該当しそうだが、そんな中でもやる気や活動的なエネルギーを感じさせない脱力的な音楽のことを特にロウ・ファイと呼ぶことが多いようだ。
代表的なバンドはPavement、Beat Happening、Beck(初期)、Liz Phair、Sebadoh。
このサイトでも頻繁に使用した言葉だが、非常に曖昧で理解するのが難しいジャンルだ。。
ルーツは省略するが、インディ・アマチュア・バンドがガレージ(車庫)で演奏しているような音楽のことらしい。
衝動的なサウンドが特徴とされているようで、ガレージと呼ばれるバンドは荒々しくてやかましいサウンドが多い。
Mudhoneyや、何故かシアトル第二世代と言われたGasHuffer、Supersuckers、Fastbacks、Monomenなどがガレージとされる。
また、Sonicsは元祖ガレージ・パンクといわれている。
パンクというと、3コードを主体とした単純な曲を連想しがちだ。
しかし、ここで言いたいのは音楽ジャンルとしてのパンクではなく、反社会的、攻撃的、DIY精神のようなアティテュードとしてのパンクだ。
70年代NYパンクに影響された人が、パンク精神を引き継いで80年代インディで活躍、90年代に爆発した。
全ては繋がっているのである。
パンクを連想させる活動内容こそ、音楽ジャンルとしてのパンクとは無縁なSonic Youthなどがパンクと呼ばれる理由だ。
Nirvanaは、グランジでありオルタナでありパンクでもある。
パンクに感化された主なインディ・バンドや、映画"パンクアティテュード"を参考にして欲しい。
またグランジオルタナ革命は、Sex Pistolsが中心となったロンドンパンクと比較されることがある。
その後の音楽シーンがガラリと変わったという点では同じ。
それ故、オルタナティヴ=パンクと言い切っても良いような気がする。
音楽ジャンルとしてのパンクでは、Black Flag、Minor Thereat、Bad Brainsなど、80年代からインディで活躍したハードコア。
当時はマイナーな存在だったが、Nirvana後に注目を集めていった感があるし、ヘンリー・ロリンズ(元Back Flag)やイアン・マッケイ(元Minor Threat)のように、90年代にも活躍した人が多いので、後付けながらもオルタナと呼んで違和感はない。
また、意外なことにBad Religionも80年代インディで活動し、グランジオルタナの波に乗ってメジャーデビューしているので、オルタナと言ってもおかしくはない。
だがBad Religion後のGreen DayやOffspringは売れ線パンクとの非難があったことから、オルタナか否か意見が分かれそうなところ。
更にその後のパーティーパンク、ポップパンクをオルタナとするのは難しい。
90年代パンクを参照して欲しい。
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