人間不信とゴシップ記事

成功するとそのバンドを利用して一儲けしようと大勢の人間が近づいてくる。
親戚だといって近づいてくる人間が増え、たいした仲でもなかったクラスメートたちが押し寄せる。
親や親友ですら態度が変わる。
これらの人間の目的は金だとわかっているから人間不信に陥る。

そして、一番厄介なのがタブロイド・ゴシップ系のマスコミである。
この手のマスコミは、金儲けのためにはプライバシー侵害は当たり前だし、事実を捻じ曲げることを平気でする。

カート・コバーンの場合、コートニーと結婚したことでシド&ナンシーっぷりを大衆受けするように報じられた。
特にヴァニティ・フェア誌の記事がきっかけで、2人には親権者としての能力がないとされ、子供擁護団体と裁判で戦うハメになった。

また、この記事には彼らの近辺者のコメントが匿名で掲載されていて、その内容は彼等と親しい人間しか知りえないものであり、人間不信を強めることになった。
Rape Meという曲の歌詞はこのことも暗示しているようだ。

俺の秘密の内部の情報源
お前の剥き出しの傷口にキスしてやろう
心配してくれて感謝しているよ
(Nirvana / Rape Meの歌詞)

レイン・」ステイりーが表紙のローリング・ストーンAlice In Chainsのレイン・ステイリーは、普通にバンドを取材しにきたローリングストーン誌の記者に、予想外にも彼がどれだけドラッグ中毒なのかを、注射針の痕の写真とともに報じられた。

俺の資質はレイプされ
プライバシーまで検索され…
正気で居続けられなかったら俺は
死んだ方がマシだと感じるだろう
(Alice In Chains / Nutshellの歌詞)

このような非人間的な扱いは相当ストレスがたまるようだ。

俺たちはモノとして扱われてるんだと気づいた
(Pearl Jam / エディ・ヴェダー)


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