カート死後のシアトル・バンド

Soundgardenはカートが自殺する1ヶ月前にリリースしたSuperunknownでチャート1位なった。
過去と比べてバラエティ豊かになったこのアルバムを最高傑作とする人は多い。
96年にはDown On The Upsideでヘヴィなサウンド一辺倒ではないことを証明した。

シアトル勢の中ではあらゆる面で先駆者だったが、大成功を手にするのは一番最後となった。
急激な成功ではなく、一歩一歩前進してきたゆえに、他のバンドのように混乱することはなかったようだ。

アリス・イン・チェインズAlice In Chainsの最高傑作は92年リリースのDirtだという声が多いが、95年にリリースしたセルフタイトル作Alice In Chainsだとする声も根強い。

レイン・ステイリーのドラッグ常習を危惧される中でリリースされたが、このバンドの特徴であるドロドロとした精神世界の表現は進化した感がある。
また、ミニアルバムで見せていたメロディアスで繊細な一面もMTVのUnpluggedで開花させた。

バイタロジー(生命学)Pearl Jamが94年12月に発表したVitalogyは、カートの死後の一手という注目度もあっただろうが、初日だけで100万枚以上売り上げる異常な反響を呼んだ。

音楽的には前作と比べると荒々しく、取っ付き難いが奥の深い作品で、この製作スタイルは96年リリースのNo Codeにも受け継がれていった(後に語ったところによると、この頃はNirvana亡き後、オルタナ的なものを期待する大衆のプレッシャーがきつかったらしい)。

Pearl Jam自身は苦しい時期だったと回想しているが、この時期の実験的なサウンドが好きな人も多いと思う。


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